10年以上前にやった曲を、
再度取り上げることにした生徒が、
レッスン室の扉を開けるなり、
“すごく嬉しいことがありました!”と。
以前弾いた時には届かなかった、
あるポジションの広い部分が、
楽譜を開いて弾いてみると、
届くようになっていたというのです。
そうそう!
どう考えてもこれは不可能だろうな…
そんな風に思っていたことが、
いつの間にか可能になっている。
そんなことが、実際私にもありました。
魔術とかそういうことでなく、
自分に線引きをせず、頭を柔軟にして、
どこまでも可能性を探ってみることは、
時に、意外な結末を導いてくれるもの。
10年居座った石の上で、
頭上から降ってきた牡丹餅。
それは、別格の味なのです!!